2022.5.31 離婚
離婚及び不倫に関する事例紹介
事例
相談前
夫からの相談でした。妻とは6年前に結婚し子ども3人いますが,妻は金銭にルーズで子供のために預金していたお金をすべて使いこんだ上に借金までしていた。
その上,再三にわたって不貞行為を繰り返してきました。
先日も妻は不貞行為が発覚すると子ども3人を連れて実家に帰ると出て行きますが実際には実家に帰っていなく,子ども3人を連れまわすので子どもの安
否が心配でした。
夫としては不貞行為を止めない妻と離婚すると同時に子供のことを考えると子ども3人の親権と監護権を取りたいと考えられて来られました。
夫は夫の両親と妻と3人の子どもの7人家族で暮らしていましたので,子ども3人を引き取っても両親も子どもの面倒を見てくれるので子供らを育てて行けるとのことでした。
相談後
早速に家庭裁判所に子の監護者指定・引渡審判申立,子の引渡保全命令申立の審判・保全命令申立を行いました。
夫の申立人と相手方妻との交渉状況及び相手方が子供らを連れて別居するに至った経緯,相手方が不貞相手ナカノ氏を今でも「彼氏」と呼んでいること。
相手方とナカノ氏が不貞関係にあった証拠。
子どもたちが保育園に通っていなかったことの証明。
相手方の妻は,これまでも幾度となく不貞行為を行い,それが発覚すると子供らを連れて別居を開始するなど,自らが作り出した紛争に子供を巻き込み,子どもの福祉を一切顧みない行為を行っています。
このような相手方の子どもの奪取行為を追認することは,子どもを奪取して既成事実を作り上げる自力救済を奨励することになり,到底許されるべきではありません。
これらのことについて証拠を挙げて審判の申立てを行いました。
最終的に,申立書を受領した相手方が事実関係を認めた上で子供らを申立人に引渡した後に,家庭裁判所の手続きを取り下げました。
相談者は男女関係にルーズで且つ金銭的にもルーズな相手方の妻から子どもたち全員を引き取れたことは子どもの福祉のためにも良かったと安心されていました。
申立人と相手方は,関係を修復することなく協議離婚しました。
弁護士からのコメント
妻の不貞行為相手に200万円の慰謝料請求訴訟を行い裁判所は認諾したが不貞相手の男には金がなく支払いできない状態でした。