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怪しい儲け話にご注意を-ターゲットは高齢者だけではない-

報道によると,温泉を独占的に使用できる温泉権(鉱泉権)の権利の販売名目で不正に資金を集めたとして,警視庁と鹿児島県警の合同捜査本部は17日,出資法違反(預り金の禁止)容疑で健康食品会社の元社長らを逮捕しました。

(なお,一般に,温泉の使用に関する権利は温泉権と呼ばれています。今回問題となったものがどういうものなのかは現時点では不明ですが,早期に弁護士等に相談していれば,この用語の点から詐欺に気付けた可能性もあります。

 

出資法(出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律)は,昭和29年に制定され,不特定多数の者から後日その金額以上の払戻しを約して,行う出資金の受入れの禁止,法律に定める者以外の者が業として行う預り金の禁止,金融機関の役職員等がその地位を利用して自己の利益等を図るために行う貸付け等(浮貸し)の禁止,金銭貸借の媒介手数料の制限,高金利の処罰等を定めています。

 

今回逮捕となったのは,出資法第2条「業として預り金をするにつき他の法律に特別の規定のある者を除く外、何人も業として預り金をしてはならない 」で禁止されている「預り金の禁止」違反容疑で,捜査本部によると,1998年以降秋田と富山両県を除く45都道府県の約650人が出資し、被害額は80億円を超えているとのことです。

 

怪しい儲け話といえば高齢者がターゲットと思われがちですが,最近は変化の兆しもあり,自分は大丈夫だろうと思っていてもひっかかってしまうこともあります。昨今の景気回復もあり,今後投資勧誘等が増える可能性がありますので,甘い投資話や出資話に乗ってしまう前に,おかしいなと思ったら当事務所までご相談ください。

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