裁判所とは、何をするところか。
真実を明らかにするところでしょうか。
法律家にとってはそうではないのです。
裁判所は「証拠は十分ですか?」と聞かれるところです。あなたの言い分は判った。でも、その主張を支えるだけの、だれがどうみてもだれがどうみてもなるほどこれだけの証拠を見れば、確かにこの人の言うことは疑いなく正しいのだろうな、といえるだけの、証拠があるかどうかです。
ですから、弁護士事務所に来るときは、ぜひありったけの証拠を持ってきてください。
それだけの証拠がない場合には、ご相談ください。私たちの方から、「こういう証拠はありませんか?」とヒントを出すことができます。
あなたのお気持ちはわかります、でも残念ながら、お受けできません、という事件は本当に残念ですが、あるのです。
それは証拠のない事件です。証拠は裁判においてそれほど大切です。メール、領収書、請求書、すべて捨てずに保管しておいてください。それが、訴訟の勝敗を分けることもあるのです。