遺産分割協議では、専門家視点のサポートが効果的です
遺産分割協議とは、故人が残した遺産について、相続人全員で分け方を決める話し合いのことです。相続手続きを進めるに当たり、話し合いが進まないという問題は最も多く持ち上がるものです。特に遺言書がないケースや、土地などの不動産が絡む場合には相続人の希望がそれぞれ異なり、分割協議がうまく運ばないことが多くなります。
時に相続財産がどれだけあるのか把握できないこともあり、時間だけが経過していくというようなことも起こり得ます。このような際には、弁護士が依頼者に代わって調査をしたり、代理人として話し合いの場に参加することで、正しく道筋を立てて協議を取りまとめていくことができます。専門家だからこそ備えている「説得力」や「サポート力」を、ぜひ遺産分割協議にお役立てください。
次のような場合、弁護士へのご相談が有効になります
相続財産の内容や相続人の数・所在などが把握できていない
遺産分割協議は、遺産内容や金額、また相続人の数の把握をもって開始できるものです。これらが不明瞭な場合、その調査をご依頼いただくことで間接的に分割協議をサポートできます。
話し合いがいつまでもまとまらない
法定相続人が自分の言い分を主張し合うだけでは、なかなか話し合いは折り合えません。一度話がこじれると厄介ですので、第三者立場での法律の専門家によるサポートをお受けください。
相手側に弁護士が付いているような場合
相手側に弁護士が付いているようなケースでは、こちら側の主張はうまく退けられてしまいます。このような場合には、弁護士同士での調整に持ち込む方が無難です。
遺産分割協議で弁護士をご活用いただく3つのメリット
① 相続財産や相続人の調査が可能!
遺産分割協議では、分かつ財産と分かつ相続人の数や所在を厳密に把握することが大前提です。これらは、数学にたとえると分子と分母のような関係で、数値が確定しないことには正しい計算が行なえないという性質があります。
曖昧なままでは正式な遺産分割とはならないため、金融機関から預貯金を引き出すことが難しくなったり、不動産の名義変更ができないということも起こり得ます。弁護士は、これらの調査を含めてサポートさせていただきますので、細かく煩雑な作業を丸ごとお任せいただくことができます。
② 遺産分割についてスムーズな話し合いが実現!
ご親族の間で行なわれる遺産分割協議では、それぞれの思惑が入り乱れるため、話し合いが難航してしまうことが少なくありません。感情的な言い争いになってしまっては、相続問題がそのまま棚上げされてしまうようなことも起こり得ます。
このような際には、ぜひ弁護士にご依頼ください。専門家として客観的に混乱を収めるためのアドバイスをさせていただきます。また、代理人としてご依頼者の代わりに遺産分割協議に参加し、冷静に交渉を進めるという手段も考えられます。問題がこじれてしまいそうだと予め予想できている場合は、当初から弁護士にご依頼いただければ、戦略的によりスムーズな遺産分割協議を展開していくことも可能です。
③ 依頼者のご希望に最大限近づける遺産分割を実現!
遺産分割協議が最後までもつれてしまうと、遺産分割調停による決着という可能性も考えられます。このような際、何をどのように主張すべきか、一般の方には難しいことが予想されます。
弁護士はご依頼者のご希望を予め伺い、それを最大限実現するために効果的な主張や反論を展開できます。遺産相続の問題を熟知している専門家だからこそ、代理人として無駄のない有効な手段を講じることができるわけです。ご依頼者の味方となり、緻密な戦略のもと、最大限のサポートをさせていただきます。